古川信朗さんを偲んで…

2023年3月、古川信朗さんが海津市のご自宅の庭先で倒れられ永眠されました。

享年64歳でした。

古川さんは数年前、字や絵を描くことと出会い、2022年にぜひ協会に貢献したいと一般社団法人志乃書画協会こころの書の第2期アシストメンバーとなられました。

 

 

 

生前の彼の作品には散歩道や庭先で出会った草花、忘れたくない景色などが花言葉や俳句と共に残されています。

 

 

道端の花一輪にも、移り行く季節にも、見慣れた風景にも愛情をもって接する姿が古川さんらしいです。

 

作品は中日新聞の絵手紙コーナーで入賞した時のものです。

素直でまっすぐな作風が審査員の方々の心に響いたのでしょう。

温かく、優しさが伝わってくる作品ばかりです。

 

また古川さんはとてもご家族を大切にしていらっしゃいました。

これは認定試験時の課題です。

願書に「今までのあなたの人生の中で最大にHAPPYなエピソードは」という欄がありますが、彼は「心の病になったことで、好きなことだけさせてもらえたことが最大のHAPPYだ」と綴っていました。

課題にこんなメッセージを書かれた古川さんは本当に素敵だと思います。

 

こちらは刈谷市で行われた作品展での写真です。

初めて「点図」というものがお披露目、そして古川さんによって実演されました。

「点図」とは「点字」の応用版で、視覚に障害がある方にも書画に親しんで欲しいという、古川さんの想いから生まれました。

「点字」には変換の規則性がありますが、「点図」は絵そのものに凹凸を施すことにより、触れてなぞることでそこにどんな画が描かれているかが感じ取れるものです。

彼の志望動機にも「親類に視覚障害のある方がいる、自分の目標とする書画の一つの形態として目の見える方にも視覚障害の方にもどちらにも楽しんで頂ける書画を目指す」とありました。

実際彼はその道に向かって歩んでいる最中でした。

 

 

この2年、協会の年賀状には古川さんによって「点字」を施して頂いておりました。

これによって協会は福祉活動、社会貢献への取り組みの姿勢を確立してまいりました。

こういった経緯も踏まえ、ご遺族からの熱い想いと、生前の古川さんの協会へのご理解ご協力に感謝の気持ちを表し、そしてその生きざまを称え、このたび一般社団法人志乃書画協会こころの書の特別会員とさせて頂くことにいたしました。

 

こちらは協会のホームページです。

 

 

ここでは生前の古川さんの肉筆の言葉が掲載されています。

とびきりの笑顔と想いをずっと残したく、今後も「特別会員」として掲載してまいります。

 

ここを訪れて頂けば、いつでも古川さんに会うことができます。

いつもゆっくりと優しい口調で、ニコニコ話をされる古川さんでした。

旅立ち時に納められた書画道具で、これからも素敵な作品を描き続けてくださると思います。
是非多くの方々に、古川信朗という1人の人物の軌跡や信念を知って頂き、想いを繋いでいっていただけることを願ってやみません。

一般社団法人志乃書画協会 こころの書