「鎌倉殿」と武将たち―浮世絵版画・浅井コレクションの名品 歌川国芳から月岡芳年まで
令和4年10月29日(土)~令和4年12月18日(日)
「鎌倉殿(かまくらどの)」とは鎌倉幕府の初代将軍源頼朝(みなもとのよりとも)であり、ひいては鎌倉幕府や同幕府の将軍を指します。いま、テレビドラマで注目される「鎌倉殿」の時代を、浮世絵版画でたどる展覧会を開催します。
本展を構成する浅井コレクションは、大阪の古書店主・浅井勇助(あさいゆうすけ)が収集した浮世絵版画です。このたびは3万余枚もの収集品から厳選した約100点を展示します。
出品作は、歌川国芳(うたがわくによし)や月岡芳年(つきおかよしとし)ら武者絵を得意とした絵師たちによるもので、平安時代末期から鎌倉時代前期にかけての歴史や伝説を、華麗な色彩と大胆な構図で臨場感豊かに描き出しています。
歌川国芳《和漢凖源氏 よこ笛 牛若丸》 浅井コレクション
月岡芳年《芳年武者无類 遠江守 北條時政》 明治16年(1883) 浅井コレクション
源頼朝の平家討伐、牛若丸(うしわかまる)と弁慶(べんけい)の出会い、源義経(みなもとのよしつね)と静御前(しずかごぜん)の悲恋、北条家の三つ鱗紋(うろこもん)誕生話など、激動の時代の名場面を、頼朝旗挙(はたあ)げの地で是非ご覧下さい。
歌川国芳《源頼朝公諸将をあつめ平家征伐のかといで 佐々木梶原せんぢんをのぞむ圖》 弘化年間(1844~48)頃 浅井コレクション
月岡芳年《矢嶋大合戦之圖》 明治14年 (1881) 浅井コレクション
公益財団法人 佐野美術館は、昭和41年(1966)11月10日静岡県の三島市に開館しました。展覧会を活動の中心にしており、刀剣・人形・絵画・絵本など多彩な内容で、年に7回程度開催しています。常設展示室には収蔵品を展示しており、年4回程度の入れ替えがあります。
コレクションは、当館創立者の佐野隆一(1889-1977)の収集品が基礎となっており、日本・東洋の優れた美術品を約2500件収蔵しています。
通年の講座や展覧会に付随するイベント、近隣の学校への出張授業などを通じて、芸術に親しんでもらうための教育普及にも力を入れています。
美術館のある三島市は、東海道の宿場町として古くから栄えその雰囲気を今に残すとともに、富士の湧水が市内のいたる所より流れ出でて清流を生む、伝統と湧水のまちです。約二千坪の当館の敷地も、三島の清流三筋の一つである御殿川の流域にあります。
自然の趣を活かした回遊式庭園の中には、吟味された材料で建築された日本家屋「隆泉苑」が佇んでいます。隆一翁の「隆」と、こんこんと湧き出る「泉」から名付けられました。
美術館の開館時間中は、こちらの庭園を散策することができます。
日 時 | 2022年11月19日(土) 10:00~11:00 , 14:00~15:00 |
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講 師 | 河内えり子(佐野美術館学芸グループ長) |
会 場 | 佐野美術館講堂 |
定 員 | 各回12名 |
参加費 | 500円 |
申 込 | 要申込・先着順 |
その他 | 複数名お申し込みされる場合は、参加者全員のお名前をお知らせください。 |
展覧会の主な出品作についてスライドを用いて解説します。解説後に、当館所蔵の浮世絵版画から国芳、芳年の作品を間近でご鑑賞いただきます。
ホームページより