わたしたちの東海道 富士山のある風景の魅力
2022年8月5日(金)~2022年12月18日(日)
ベルナール・ビュフェ美術館
静岡県長泉町東野クレマチスの丘515-57
休館日 毎週水・木曜日・年末年始
古今の14名の作家による「東海道」「富士山」のある風景を描いた作品約100点が競演します。
歌川広重の「東海道五拾三次」をはじめ、高度成長期の日本の東海道を描いた棟方志功の
「東海道棟方板画」、ベルナール・ビュフェ、アンドレ・コタボといったフランスの画家たちによる富士、そして現代を生きる作家たちによる東海道と富士山をご覧いただきます。
版画、油彩、水彩、写真、立体など、さまざまな表現をお楽しみください。
ベルナール・ビュフェ <富士山と汽車> 1981年
歌川広重 <東海道五拾三次 由井 薩捶嶺> 1833年
棟方志功 <東海道棟方板画より 由比 海工事の柵>1963-1964年
竹﨑和征 《広重、りんごと富士》2009年 ©KAZUYUKI TAKEZAKI
山口晃 《三島名所圖畫 三嶋大社神鹿苑》2011年© YAMAGUCHI Akira
イケムラレイコ 「Hiroshige series」2013年© LEIKO IKEMURA
奈良美智 「White Fujiyama Ski Gelände(in the floating world)」1999年© YOSHITOMO NARA
古くから東西をむすぶ幹線道路だった東海道。
江戸時代には人馬と情報の行き交う五街道のひとつとして整備され、江戸時代の後期には「旅ブーム」の中心たる街道として栄えました。現代の日本においても、当時の面影を残す旧街道から新幹線まで、「東海道」はわたしたちの旅とともにあります。
そんな東海道の旅の道中において、昔も今もひときわシンボリックな存在、それが日本一の山・富士山です。
富士山は、大いなる厄災をもたらす恐怖の存在であると同時に、仰ぎ見るその偉容によって、地上と「あの世」をつなぐ神聖な場所としてあがめられ、東海道を旅する多くの人によろこびを、そして古今の芸術家にインスピレーションを与えてきました。ベルナール・ビュフェ美術館もまた、そんな富士のすそのにあることを特色のひとつとする美術館です。
本展覧会では、「富士山のある風景の魅力」を表現した作品を通して、古今の作家それぞれの視点をお楽しみいただきます。その出会いが、作品を見る人それぞれの東海道、そして富士山のある風景の魅力をあらためて発見する機会となれば幸いです。
https://www.clematis-no-oka.co.jp/
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