アジアの人々と共に生きる
アジアの人々と共に生きる
アジアの各地では知能の高いアジアゾウを「使役ゾウ」として飼いならし、共に暮らしてきた文化があります。
それは、「ゾウ使い」と呼ばれる技能を持った人々によって訓練され、ゾウ達は人や荷物の運搬や、土木工事などで力を発揮しました。
こうした使役ゾウは現在も各地で多数飼育されており、国立公園では観光客を案内したり、保護区のパトロールでも活躍するなど、さまざまな形で人の役に立っています。
また古代より東南アジアの人々にとって、象は身近な存在であり、カンボジアにおいても象は人々の生活、宗教、戦争などの場面で密接に結びついていました。
アンコール時代、アンコール王朝ではヒンドゥー教と仏教が信仰されていました。
ヒンドゥー教において象は神であり神聖な存在でした。
仏教においても釈迦の母が懐胎したときは白い象が現れたと言われており特別な存在でした。そのため、象の姿はアンコール遺跡のレリーフや彫像に多く残されています。
ゾウ達はその能力の高さで人間と密接に関わり、共に生活し、時には崇められる存在だったのです。
近代に入ると、町は大きくなり、開拓が進みます。作業目的での象の利用は少なくなってきました。そうして、アンコール遺跡エリアでは観光客用の象たちが登場しました。
象は観光客を乗せ、遺跡から遺跡への移動、山の上り下りを担うようになりました。動物園でしか見られない巨大な生き物と間近で触れ合える、そして乗ることができるという体験は観光客にとても人気のアトラクションとなりました。
人の手によって奪われていく生命、世界には絶滅危惧種が44016種以上あるとされています。
何気なく過ごしている私たちの毎日の中で、闘っている生命がある。
生き物を絶滅させないために、自分ができること。
「絶滅危惧種を見つめる」
8月に開催する我が一般社団法人志乃書画協会の作品展では
この「絶滅危惧種」を取り上げることにしました。
体験会ではお子様たちにも
夏休みの課題向けに
「絶滅危惧種を知ることから始まる意識」
を、企画しております。
参加人数に限りがございます。
ご興味のある方は
info@s-shoga.or.jp
に、お問い合わせくださいませ。
この展示会で
100年後の自分たちの未来について考えることが出来れば幸いです。
志乃書画協会