広重か北斎か ~二人が描いた富士の景~
静岡市東海道広重美術館 〒421-3103 静岡市清⽔区由⽐297-1
平成6年、東海道の宿場町「由比宿」の本陣跡地である、由比本陣公園内に開館した東海道広重美術館は、江戸時代の浮世絵師・歌川広重(1797-1858)の名を冠した、日本で最初の美術館です。
収蔵品は、“広重・東海道三役”と異名をとる《東海道五拾三次》の「保永堂版」、「隷書東海道」、「行書東海道」の他、晩年の傑作《名所江戸百景》など、風景版画の揃物の名品を中心に約1,400点を数えます。
常に新しい視点で、浮世絵芸術の素晴らしさを満喫していただけるよう、毎月展示替えを行い、所蔵品を中心にバラエティーに富んだ企画展を開催して参ります。
エントランスホールには、浮世絵版画摺りの技術をやさしく理解できる「版画体験コーナー」を設置するなど、“広重”や“東海道”をキーワードに、江戸文化への理解を深めて頂ける工夫がされています。 また「ミュージアムショップ」では、オリジナルグッズの販売もしております。
令和5年度 第2回企画展 富士山世界文化遺産登録10周年記念
広重か北斎か
~二人が描いた富士の景~
2023年6月6日(火)~8月13日(日)
浮世絵の風景版画を語る上で欠くことのできない、葛飾北斎と歌川広重。本展では世界文化遺産「富士山」登録10周年を記念して二人の絵師が富士山を題材に描いた名作3シリーズ、葛飾北斎の『冨嶽三十六景』と歌川広重の『不二三十六景』と『冨士三十六景』を中心に紹介します。大胆なモチーフの扱いと卓抜な画面構成が特徴の北斎と、季節や気候の表現を効果的に使いながら写生に基づく土地固有の景観を描き出した広重。「広重か北斎か」浮世絵界を代表する二人の絵師が描いた富士山の景色をお楽しみください。
歌川広重『不二三十六景 武蔵小金井』当館蔵
歌川広重『冨士三十六景 駿河三保之松原』当館蔵
歌川広重『冨士三十六景 駿河薩タ之海上』当館蔵
歌川広重『不二三十六景 駿河冨士沼』当館蔵
北斎よりも37歳年下となる歌川広重は、50代半ばとなり名所絵師の名を不動のものにしていた嘉永四~五年(1851~1852)頃に中判横の『不二三十六景』(全36図)、また没年である安政五年(1858)に制作し、翌六年に目録をつけて刊行された大判竪の『冨士三十六景』(目録含め全37図)という二つの揃物作品を手掛けています。
葛飾北斎『冨嶽三十六景 山下白雨』和泉市久保惣記念美術館 蔵
葛飾北斎『冨嶽三十六景 凱風快晴』和泉市久保惣記念美術館 蔵
葛飾北斎『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』和泉市久保惣記念美術館 蔵
葛飾北斎『冨嶽三十六景 甲州石班澤』和泉市久保惣記念美術館 蔵
葛飾北斎がその代表作にもあげられる『冨嶽三十六景』を刊行したのは齢70を超えた天保二年(1831)頃。50年を超える画業で培った技術の粋を集めた意欲作ともいわれるこの作品は当初は画題の通り36図の予定でしたが、その人気によりさらに10図が追加され、合計で46図の揃物作品となっています。
富士山世界文化遺産登録
10周年記念展 開催特典
「広重か北斎か」オリジナルうちわプレゼント
「広重か北斎か」展にご来館いただいた方全員にオリジナルうちわをプレゼント致します。数量限定。なくなり次第、終了致します。ご了承ください。うちわに次回使える入館割引券が付いています。
[入館割引券]使用期限 2023年11月12日(日)
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