美術の森に生きる動物たち
2022年7月2日(土)~9月25日(日)メナード美術館
みなさんの近くにも犬やねこ、鳥など、いろいろなどうぶつたちがいるでしょう。それは、絵をえがいたり、ものを作ったりする芸術家たちにとっても同じです。人間とはまたちがった形やうごきのどうぶつたちは、芸術家たちの心をひきつけたようで、むかしから作品にえがかれたり、形作られたりしてきました。
「美術の森に生きるどうぶつたち」展では、そのようなどうぶつたちをテーマにした作品を集めました。作品の中のどうぶつたちは、どんなすがたで、どんな色や形をしているのでしょうか?わたしたちが知っているすがたと同じでしょうか?
今井龍満
《Dog (long ears)》
制作年:2018年
形質:エナメル・アクリル絵具、カンヴァス
サイズ:53.0×41.0cm
さまざまなどうぶつを本当の色にとらわれない自由な色づかいで親しみぶかくえがく今井龍満。この作品では耳のたれた犬をえがいています。
赤い頭やブルーの目は、本当とはちがう色ですが、何か言いたげにじっとこちらを見つめるような、かわいらしい犬のすがたをよくとらえています。このなんとも言えないどうぶつの表情と生き生きとした様子を作りだすのは、太くなったり、細くなったりとゆれるような線です。これは、絵具を上からしたたらせる「ポアリング」という方法でえがかれています。空中で今井のコントロールからはなれた絵具が、思いもしない線をえがくのです。
富田菜摘
《諭吉》
制作年:2007年
形質:ミクストメディア
サイズ:125.0×70.0×70.0cm
大きな甲羅をせなかに乗せたゾウガメの諭吉。
この作品をつくった富田菜摘は、おかしや飲みもののカン、こわれた楽器や機械、使われなくなった看板など、すててしまうもの(廃材)を組み合わせてどうぶつを形作る立体造形作家です。「廃材には、その物が今までにたどってきた歴史がある」と富田は言います。《諭吉》や《大雅》もよく見ると、さびた看板やスプーンやフォークなどが組み合わさってできていることがわかり、見れば見るほど発見のある楽しい作品です。ほかには、なにがどんなところに使われているのでしょうか。美術館でじっさいに見てみてください。
美術館について
豊かな自然と落ち着いた雰囲気の中で、じっくりと美術作品を鑑賞できるメナード美術館。
日本メナード化粧品株式会社の創業者、野々川大介・美寿子夫妻が中心となり、20数年にわたり収集した美術作品を広くご覧いただくため、1987年10月、夫妻の出身地である愛知県小牧市に開館しました。
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https://museum.menard.co.jp/outline/index.html
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